応じ技


 
すり上げ技
「すり上げ技」 とは、相手が攻めて打ち込んできた竹刀を、こちらの竹刀の左側または右側ですり
上げ、相手の竹刀の方向や体勢の崩れたところを打ち込む技である。
この技は、原則として相手の竹刀を受けとめたり払うのではなく、相手の竹刀の勢いを体のさばきと手の内の作用を利用してしのぎ、すかさず打ち込む技である。
したがって、間合い、すりあげの機会、体のさばき、手の内の冴えなどが重要なポイントになる。

すり上げ技には、次のような技がある。
「面すり上げ面」、「面すり上げ小手」、「面すり上げ胴」、「小手すり上げ小手」、「突きすり上げ面」、などがある。
 

返し技
「返し技」は、打ち込んできた相手の竹刀を迎えるようにして応じ、直ちに相手の竹刀に対して
応じた反対側の部位を打つ技である。すなわち「返し技」は、相手に技を出させて、勢いの
あまったところをその力を利用して一度応じ、返す力を利用して打つ技である。

返し技には、次のような技がある。
「面返し面」、「面返し胴」、「面返し小手」、「小手返し面」、「小手返し小手」、「胴返し面」、などが
ある。
 

抜き技
「抜き技」は、相手が打ち込んでくるのに対して体をかわしたりあましたりして相手に空を打たせ、
技や体の尽きたところを打つ技である。
剣道の技術の上で「抜く」という場合は、体をひいて相手との距離を瞬間にとる場合と、体を左右
にさばき相手の刀をかわす場合がある。

抜き技には次のような技がある。「面抜き面」、「面抜き胴」、「小手抜き面」、「小手抜き小手」、
「面抜き小手」、などがある。
 

打ち落とし技
「打ち落とし技」は、「切り落とし技」 ともいわれ、相手が構えていたり打ち込んでくる竹刀を右下、
あるいは左下に打ち落として、ただちに打つ技である。
「すりあげ」「応じ」「返し」などの技の動作とくらべると、動作自体は比較的自然にできるものである。しかし、相手との関係によるタイミングの取り方が非常に難しいものである。
原則として、自分の構えよりも相手が低く構えていたり、低く打突してくる場合に有効な技である。

打ち落とし技には次のような技がある。
「面打ち落とし面」、「胴打ち落とし面」、「小手打ち落とし面」、「突き打ち落とし面」、「胴打ち落と
し胴」、などがある。
 

応じ技
「応じ技」とは相手が攻めて打ち込んできた竹刀を、こちらの竹刀の左側または右側で迎えるようにして応じ、素早く打ち込む技である。

応じ技には次のような技がある。
「応じ面」、「応じ小手」、「応じ胴」、「応じ突き」、などがある。